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超過勤務は割に合わない!何がなんでも定時で帰宅するべき理由。

給料日。給与明細を見る瞬間はドキドキしますよね。大体いくらくらいなのか分かっていても、明細を確認するときのワクワクする感覚は誰にでもあるはず。

「今月はいっぱい働いて超過勤務もたくさんしたからいっぱい稼いだな…」
とホクホクした気持ちで明細を確認する人もいるでしょう。

給料が増えるのは嬉しいことですよね。しかしながら、その理由が超過勤務であるならば、それはあまりいただけない話です。
なぜなら超過勤務自体がまったくをもって割に合わないから。

そこで今回は、超過勤務をせずにさっさと帰宅するべき理由について解説します!

超過勤務で得るもの、失うもの

では超過勤務で得るものと失うものは何か、考えていきます。

超過勤務をすることによって、得られるものはただ一つ。金銭的報酬です。超過勤務をすると、割増料金として1.25倍の賃金が支払われますよね。ただこれだけなのです。

自分の経験もある意味では、超過勤務で得られるものに該当するかもしれません。ただ、超過勤務分をしたからこそ得られる経験というのは非常に少ないです。よって経験は超過勤務で得られることに該当しないと私は考えます。

また超過勤務をした分にも当然、税金がかかります。さらに収入が増えるため社会保険料の等級(標準月額報酬)も上がり徴収される金額も増えます。よって、割増になるだけ税金も増えるため、実質的に1.25倍の手取り額として反映されるわけではないのです。

次に、超過勤務で失われるものについて。これは大きく分けて次の3つです。

・時間
・脳のキャッシュ
・メンタル

ではそれぞれについて解説していきます。

時間

超過勤務によって得られるものは、金銭的報酬だけがメリットであると話をしました。ですが、裏を返せばこれもまたデメリットです。なぜなら、金銭的報酬と引き換えに私たちは時間を差し出しているからです。

雇われである限り、私たちは自分の持っている時間を切り売りして金銭を稼いでいます。その人その人によってできることが違うため、その時間の価値はさまざまです。優秀な職員であれば高額ですし、新人であれば安いこともあります。

しかし時間の価値はさまざまであるのに、時間というのは誰にも平等です。大富豪でも一般庶民でも一日は等しく24時間ですよね。でも、時間を差し出して切り売りするとなると、人によって時間の価値が違うことに対してちょっと違和感を感じませんか?

ジャネーの法則を知っていますか?

年を取るほどに時間の進み方が早くなることは誰もが薄々感じていることでしょう。これにはちゃんと理論があるのです。10歳の子どもの場合、その1年は人生に対して1/10になりますよね。今までの10年に対して1年なので時間の進み方はそれほど早く感じません。対して50歳の大人であればその1年は1/50。今まで生きてきた50年に対してのたった1年なので、あっという間に過ぎてしまうのです。

つまり、若いときほど時間の進み方はゆっくりに感じるのです。相対的に時間の持つ価値は大きいということが言えますよね。しかしながら、時給で計算すると若手ほど安く買いたたかれるという価値のゆがみがあります。

使い道がたくさんあり可能性が無限大にあるにも限らず、たったわずかの上乗せ報酬しか発生しません。だからこそ超過勤務で失われる時間というのは非常にもったいないのです。

脳のキャッシュ(ワーキングメモリ)

とことん働いた日に、何もしたくない現象に陥ることがありますよね。これは、酷使しすぎて脳が疲労困憊になっているからです。ちょっとした選択ですらもう億劫になってしまっている状況。コンビニでお弁当を買ってさっさとお風呂に入って、家事は後回しにしてさっさと寝てしまう…

激務が続くとこうなってしまうものです。

パソコンにおけるCPUとは情報を処理する能力ですよね。最初のうちはサクサク動いていても、ほったらかしにしていると次第に処理能力が低下していくものです。情報を仕入れればその分だけキャッシュデータが増えます。キャッシュ自体は情報を引き出しやすくする手立てではありメリットもあります。しかしながら、あまりにも増えてしまうと情報過多になり動作が重くなるというデメリットがありますよね。

人間のアタマもCPUと同じ。一挙に情報をたくさん集めてそれを処理して何かをしようと思うと、処理能力が落ちて脳にストレスがかかります。多大なタスクにより他のことに取り組むことができない状況になってしまう。

働けば働くほど、脳のなかのキャッシュを仕事が多く占めることになってしまい、私生活がおざなりになってしまうのです。脳のキャッシュのことをワーキングメモリといいますが、人間もPC同様、キャッシュを減らすことが大切です。

キャッシュを減らすためには、自分が好きなことや関心を持っていることに取り組むことが大切。このようなことに取り組むと、キャッシュを減らすことに加え、ワーキングメモリを鍛える効果があると言われているんです。

しかしながら、超過勤務をしてしまうとキャッシュを減らす機会が奪われてしまうんですよね。これでは、仕事を処理する作業効率の低下や、重大なミスにつながる可能性もあります。悪循環のループに陥ってしまうんです。

このように脳のキャッシュが増えてしまうことは大きな問題です。

メンタル

先に述べたように、超過勤務をしていると脳に余裕がなくなっていきます。脳に余裕がなくなると、さまざまなことを後回しにするようになってしまいます。

タスクがたくさんある状態で後回しにしていると、常に仕事に追われることになるので精神的に落ち着かないですし、私生活では家事を後回しにしてしまうでしょう。また人間関係のトラブルも発生しやすくなのです。

たかが超過勤務でも1つが上手くいかなくなると、悪循環に陥ってしまい精神状態が悪くなったりするものです。病んでしまってから直すのは非常に大変。だからこそ、精神衛生が良い状態を保つことは非常に重要なことです。

以上の3つが超過勤務で失われることになります。得られるモノが金銭的報酬だけであることに対して、非常にデメリットばかりが大きいと言えます。

激務でも残業せずにさっさと帰宅すべき理由

超過勤務で得られるものと失うものについてここまで述べました。

生活がギリギリでどうしても超過勤務をしたいという人もいるかもしれません。だから超過勤務を減らすことはできない…と。

だとしても超過勤務は減らすべきです。これは職場のためというのではなく自分の人生選択として。

先に述べたデメリットも残業すべきではない要素ですが、それ以上の理由があります。超過勤務をするべきではない真の理由とは、超過勤務をしてまで生み出した成果と努力が自分のモノにならないということです。

オーナーの立場になって考えてみます。オーナー的には、超過勤務してもらったほうが新しく人を雇うよりもオトクですよね。新しく人員を増やすとなれば、給料に加えて、一人一人に社会保険料を支払わなければいけません。私たちの支給額(社会保険料や年金などが引かれる前の額面)に加えて、労使折半した社会保険料を会社は支払う義務があるのですから。

給料明細を見ても、社会保険料はかなり多いですよね。これは職場にとっても痛手なはず。だから、よほどのことがない限り現在の人員で業務を裁かせてコストを抑えたいと考えるのが普通です。職場からしてみれば、業務が回りさえすればよいのですから、世間的な問題とならない程度に、職員を働かせたいというのが本心なはず。ややもすると職員を使い捨てする雰囲気さえあるのは、こういうことなのでしょう。オーナーからしてみると、ノウハウも技術もすべては自分の手元にあるため、一人や二人が退職したところで痛手ではありません。それに対して、雇われる側の手元に残るのは多少の退職金といくばくかの技術です。この技術も職種によってさまざまで、自分一人でモノにできる場合は幸運ですが、十分な環境がなければ活かせない場合も少なくありません。

そのような職種においては、努力がただただ職場の肥やしとなる傾向が強く、経験値さえ活かせずひどく搾取されてしまう。これが、一番の問題点です。

私は医療従事者として勤めていますが、職種の都合上、医療機関でしか勤めることができません。せっかく身に着けたノウハウも転職で役立つのみで自分のために活かすことが物理的に不可能であるという問題に直面していました。

だから、キッパリと線引きをすることです。そして職場に過剰な期待を抱かないこと。営利団体である限り、職場は職員をも食い物にする危険な生き物であると捉えること。自分の仕事が自分のためにならず、ひたすらに搾取される構造であるならば、キッパリと線引きする。その方法として大切なのが、超過勤務を最小限に抑え、定時で帰宅するということなのです。

超過勤務問題を解決するための仕事術

とはいえ業務量が多すぎて、超過勤務は減らせないという人もいるのではないでしょう。

でも本当にそうですか?よくよく仕事を思い浮かべてみてください。

慣例で行っている意味が分からない作業だったり、無の時間ってありませんか?

激務で悩んでいる人にオススメな方法は荒療治ですが、仕事終わりに強制的に用事を詰め込んでしまう作戦です。(笑)

やむを得ず、平日に美容室や歯医者の予約を入れたことありませんか?

激務だとしても、きっと間に合ったことでしょう。めいいっぱい仕事を詰め込めば案外時間を捻出できるものです。また、本当に取り組まなければいけない業務にだけ取り組むことになるため、優先順位を考える必要があります。このようにして仕事を組み立てる技術を鍛えられることは非常に大きなメリットです。

私は業務をゲームだと思って取り組んでいます。時間内に仕事を押し込むタスク処理ゲームだと考えて取り組む。この方法は、ゲーミフィケーションと呼ばれています。こう捉えることで、多大な分量の業務も案外楽しく取り組めるんですよ。しかも処理能力も鍛えられ生産性も向上することができます。一石二鳥ですね。

仕事を確実に行うために、ゆっくりと取り組む。というのは厳しく言えば言い訳です。もちろん不慣れなうちはこのような考え方をもって取り組むことは大切ですが、熟練してもこのような考え方を持っているのでは、自分の緩慢さに蓋をして言い訳しているだけに過ぎないのです。処理能力を上げるか、付加価値をつけるかをする必要があるでしょう。

だから、業務を時間内に詰め込むタスク処理ゲームと捉える。これにより鍛えられる生産性は社会人に求められる非常に重要な能力であるので、仮に転職なり独立したときにも大いに役立つことでしょう。職場に雇われている状態は、比較的安全な立場ですよね。そうであれば職場を利用して、どこまで生産性を上げられるのか限界まで訓練を積んだとしてもリスクが低い。これは雇われの立場のメリットといえるでしょう。

せっかく職場に雇われて搾取されているのですから、職場を利用するくらいの気概をもって仕事に取り組むべきですよ!

◎生産性については次の記事で解説しているのでぜひ。

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まとめ

働くために生きるな、生きるために働け

今回は超過勤務が割に合わないということについて解説していきました。

私たちは生きるために働いています。くれぐれも働くために生きているわけではありません。

だから、仕事のために一日が終わるような生活というのは間違っています。

超過勤務ありきで成り立っている状況というのは非常に問題があります。超過勤務をしてまで身に着ける仕事の内容が、果たして自分が生きていくうえでどれほど大切なことで為になることなのか。

いま一度考え直してみて、超過勤務と向き合ってみてくださいね。

そしたらまた。

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さとし

病院に勤務するアラサー医療従事者。 趣味は旅行と読書(年間150冊)。 新社会人から30代までの一人暮らしをより豊かに、人生をイージーモードに変えるアイデアを紹介します。 おもに本の紹介や仕事や家事の時間術、おすすめのお金の使い方など。