アラサーにもなると、大きな仕事を任される機会が増えますよね。その上、急に上司から仕事を振られたり、OJT係に選ばれて終始後輩の面倒を見たり…
自分の仕事だけではなく、周りの仕事にも関わる機会が増えてきます。
自ずと仕事の量が増えてきて、超過勤務が増えたり、休みを取りにくい。あるいは休みを取ってもその分の仕事を他の曜日で埋め合わせなければいけなくなり、イライラしてしまう…
このような悩みがあるはず。
そこで今回は、休日について以下の内容を解説します!
・アラサー世代を取り巻く事情
・超過勤務より年休を優先すべき理由
では、さっそくはじめていきます!
アラサー世代を取り巻く事情
昨今はありとあらゆるハラスメントがありますよね。セクハラ、パワハラ、モラハラ…
挙げればキリがありません。
職場長がもっぱら懸念しているのは、部下(おもに女性)に何かを強いてしまうことです。セクハラやマタハラはその例として有名ですよね。
ハラスメントの問題視もあるでしょうが、どこか対症療法的な対応です。過度に敏感であり、やや自己保身的な都合でハラスメントに対応している管理職の人も多くいますよね…
マタハラに関しては当然やめるべきことですが、それと同時に生まれてきた逆マタニティハラスメントにもついても考えるべきです。つまり妊婦であることを理由に、自分の行動を正当化したり、妊婦でない職員へのしわ寄せを生むことを指します。そして現状、このハラスメントの餌食になっているのが私たちアラサー世代なんです…
産休育休で休業している職員がいる場合、その仕事を残りの職員で均等に負担しているのがいまの日本の職場です。結果的に高い生産性を求められることになりますが単価は据え置き、給料に跳ね返ってくることはないですよね。 (超過勤務は生産性の向上ではない)
仕事分が自分の報酬として跳ね返ってくることは稀で、残りの職員が休めない傾向にあります。職場はギスギスして、休んだ職員も復帰後に休みにくくなることもザラ。働きにくくなり、職場にとって悪循環を生みます。
そもそも休んでいる職員の分を据え置きの報酬で肩代わりして仕事することがおかしい。誰にでも平等に休みを取る権利があります。だから年休は誰もが主張して、しっかり取得すべきです。
超過勤務より年休を優先すべき理由
そうは言っても、仕事量は減らない。年休を取ったら、一日あたりの仕事量が増えて大変だから休みたくない。「年休取得は自己責任」という空気感があって休めないという人もいるはず。
それでもなお、年休を取ったほうが良い。なぜなら自分のためであり、職場のためでもあるから。その理由について、ここから解説します。
年休を取るべき理由は次の3つです。
・塊の時間が生まれる
・自己管理能力の向上
・生産性がUPする
塊の時間が生まれる
あなたにとって労働はなんですか?
自己成長させてくれるものでしょうか。はたまた、暇つぶしと捉える人もいるかもしれません。西洋社会において労働とは「罰」。実は、この考え方は西洋の地域における広い共通認識なのです。
日本人のように働きすぎて過労死をするというのは、彼らからすると要領の得ない話で、もってのほかです。
私たちは日々時間に追われています。 これは労働時間が長いため。仕事に私生活に追われているのが現代の私たち日本人です。スマホとインターネットが登場してから、仕事はいつでもオンラインで取り組むことができるようになりました。これによりオンとオフの境目があいまいになっていますよね。 これにより時間が細切れになっているのです。つまりまとまった時間を確保できないのは、現代人の傾向と言えます。
まとまった時間がないために、腰を据えて取り組むことができず後回しにしていることはありませんか?もしも、あるのなら年休をとるべきです。なぜなら休みを取れば、まとまった時間が生まれ、後回しにしていた勉強や自己実現にチャレンジする気持ちの余裕が出てくるから。
つまり年休を取ることは、まとまった塊の時間の確保なのです。その時間は自己投資の時間や、家族のために割く時間になります。プライベートを実りあるものに変えられるのは、年休の魅力です!
自己管理能力の向上
何かにつけて、他の人の仕事を引き受けていることはありませんか?
他の人の仕事も抱えた結果、自分が激務になったり体調を崩しては本末転倒。 平日に働きすぎたために休日を寝て過ごすようなことは非常にもったいない。あなたが仕事を引き受けた反動で寝込んでいる裏で、仕事を減らしたその職員は優雅に休日を過ごしているかも…
これは腹立たしい話ですよね。だからこそ仕事を無理に引き受けないこと。そしていっぱい働いたぶん、ちゃんと年休を取ることが大切です。
とはいえ、断れないし休めないと言う人もいますよね。ただ、周りの目が気になることが理由ならば心配はいりません。それは、しっかりと年休を取る人や仕事を断る人に対して、自分が思っているよりもずっと好印象を抱くから。断るという判断は、自分のキャパシティーを理解しているからできること。つまり、自己管理能力の高い人と認識するのです。
なんでも引き受けた結果、中途半端な仕事しかできなければ、自分の職場だけではなく先方にも迷惑がかかります。これは一番最悪の事態です。だから、手に負えないと想像できたら、すぐに助けを請うことが大切なんです。
ほかの人の仕事を引き受けて、自分自身がいっぱいいっぱいになってしまっては元も子もありません。だから、限界を迎えそうになったら爆発する前に仕事を減らすか、リフレッシュのためにすぐに休みを取ること。休むという行為は自己管理能力の現れであるということは非常に大切です。
生産性がUPする
勤務時間を減らすと生産性が上がるという研究結果があります。
アイスランドで行われた社会実験によると、労働者の勤務時間を短縮して、給与額は据え置きにしたところ、大多数の職場で生産性が維持されたか、向上したという報告があるんです。全体を通して仕事のストレスが緩和されたり、健康的になったという報告もあるとのこと。
実際に、日本国内でも採用している会社があります。ユニクロを経営しているファーストリテイリングは、一日10時間×週4日勤務ができるように制度構築をしているんですよね。世界的に有名なアパレルブランドにまで成長したユニクロが実践しているところを見るに、やはり生産性が高められるんだろうな…と実感します。
また、生産性に関して私の身近な例から得た気づきは、ママさん職員の働き方です。
私の職場にも既婚のママさん職員が数名いるのですが、彼女たちの働き方は凄まじいです。全く無駄にしている時間がない働き方をしていて、処理能力がとても高いんです。私の職場のママさんたちは子どものお迎え、またごはん支度のような家事を多く負担している人ばかりなんです。そのため「絶対に定時で終わらせなければ…!」という気迫を感じます。
とんでもなく忙しい日でも、なんだかんだ時間内に終わるんですよね。一日の終業デッドラインをしっかりと決めれば、その時間内に収めようと努力して逆算して仕事を捌くことになります。そうすれば大体の仕事は終わらせられるのです。
だから勤務時間を意識的に限定することは大切。この身近な例からも勤務時間を短くしても生産性が損なわれないことが言えます。休みを取ったり、勤務時間を減らすことは生産性を上げる助けになるのです。
まとめ
仕事から時間を取り戻せ!

今回は積極的に休みを取ることの大切さについて解説しました。 休みを取ることは自分のためでも他人のためでもあります。
自分にとっては生活時間の有効活用。自己実現になったり勉強に励むことができる時間は、ひいては家族のためにも繋がります。職場にとっても職員が休むことで生産性を高められます。つまり、どちらにとってもwin-win なことなのです。
そして私たちアラサー世代は人生100年時代では序の口。学ぶべき事も身に付けるべきこともたくさんあります。苦労も恥をかくことも若いからできる。 今やりたいこと、興味があることにエイヤと飛び込めれば、後悔なく人生を楽しめるはず。
飛び込む余裕は気持ちの余裕。チャンスを形にするためには、私たちは積極的に休みを取るべきなのです。
だからこそ、アラサーは戦略的に積極的に年休を取りましょう!
そしたらまた。
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【働き方改革】アラサーの私の残業のマイルール。ノー残業デーよりも、残業日のルールを決めよう。