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【20代は残業するな】20代からアラサー社員が実践すべき仕事との向き合いかたとは?

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業務終了!すがすがしい気持ちで周りを見渡すと、全員仕事に没頭している様子…

「上司たちが誰も帰っていないから一人だけ先に退勤するのは気が引けるな…」

そのために、足並みをそろえるために無駄に職場に残っていませんか?特にしなければいけない業務もないのに。

若手のうちってなかなか一人だけ帰宅するのも勇気が出ないと思うんです。気にかけて帰るように促してくれる先輩がいなければなかなか切り出すのも難しいですからね…

ですが言いにくいとしても、20代のうちはさっさと帰宅するべき。理想は残業ゼロを目指すべきです。

なぜ20代がさっさと帰宅するべきなのか?この理由について解説します!

アラサー医療従事者のリアルな残業遍歴とそこから得た学び

私は病院に勤めているアラサーの医療従事者ですが、今までに3回職場が変わっています。新卒の時の職場は大学病院で、それ以降は市中の病院で働いています。

病院だから同じと侮ることなかれ、職場の毛色って病院によってまったく違うんですよね。

一般的に大学病院というと体育会系のイメージですが、まさに私の新卒の職場もコレ。とんでもない分量の仕事で定時にはクタクタ。でも時間外から開催される勉強会に若手は強制参加。同時並行の研究・学会発表。体育会系のノリで飲み会も頻繁でかつ、長丁場ゆえ終電にも間に合わない。などなど…

イベントの予定が立つと、先輩職員は若手を早めに業務から解放してくれるんです。これは若手がイベントの幹事として企画を行うためなんです。そこで納得がいかなかったのは超過勤務の話。勤務をしている先輩職員には残業が発生するのに、若手は細かい計画を立てているのにサービス残業になるんです。(ちなみに計画にアラがあって、問題が起きるとトコトン文句を言われます笑)

また、飲み会の費用は毎月給料日に支払う天引きスタイルで、お金を言い訳に拒否することができないスタイルでした(笑)

ハラスメントのオンパレードで、いまだに忘れられないとんでもない職場でした。

ここでの学びは2つ。1つは、自分の持っている常識は自分が存在する枠内に限っての話で、外に出れば全く通用しない可能性があるという点です。そして2つ目は、不愉快さを感じさせる残業が生み出すものは、残業代という金銭的報酬だけということです。

山口周さんの著書『20代は残業をするな』から20代、アラサー世代が学ぶべきこと

もし、今取り組んでいる仕事が好きで、どこまでののめり込みたいと思えるくらいならいいと思うんです。

でも、大半の人は違う。仕事のフェーズと自分の生活のフェーズがあり、ちゃんと自分の生活を確保しないと息苦しくなるものです。毎日10時間も仕事をしていれば、生活は完全に仕事を中心に回りだしますし、それゆえ休日には逆に何もすることがなくて抜け殻のようにして余暇を過ごしてしまう…

そうならないためにも、残業は最小限にするべきなんです。そのためには、自分が取り組むべき仕事は何かよく考え優先順位を組み立てる必要がある。

残業と仕事のやり方という観点で非常に勉強になったのが山口周さんの『トップ1%に上り詰めたいなら、20代は"残業"するな』という本です。

この本に出てくる重要なワードの一つが「スジの良し悪し」という観点です。

世の中には、一生懸命に取り組むことによって、どんどん自分の人生を豊かさを増してくれる「スジの良い仕事」と、どんなに一生懸命に取り組んでも、自分の豊かさにつながらない「スジの悪い仕事」があります。

(中略)
時間を削って一生懸命に取り組むべき「スジの良い仕事」とはつまり、「組織内での評価につながる」ものであり、かつ「自分の成長につながる」ものであること。次点としてそれらのどちらかの条件を満たすものです。

トップ1%に上り詰めたいなら、20代は"残業"するな p.60-62

そのうえで、「スジの良い仕事」に該当しない「スジの悪い仕事」に対しては、60%の力でやり過ごすか、あるいは何らかの学びや面白さを見出して「スジの良い仕事」に変換し、「スジの悪い仕事」を減らすべきであると述べています。

まず「スジの悪い仕事」はやりがいも成長実感も得られませんから、徒労感ばかりが募ることになります。そのため、どうしても余暇活動はウサ晴らしや一時的なストレス解消が中心となって、自分の感性や視野の拡大につながるような豊かな体験が、なかなかできません。その結果、余暇から得られた刺激や人脈を仕事に活用して個性的な成果を出すということが難しくなり、徒労感だけが残るやりがいのない仕事にますます埋没することになります。

トップ1%に上り詰めたいなら、20代は"残業"するな p.82

対照的に「スジの良い仕事」をしていれば、好循環のループが生まれ、どんどん自己成長ができるようになっていくのです。

時間というのは平等です。全員に同じく一日に24時間与えられています。そして人生というのは有限で、その終わりがどこなのかもわかりません。

人生の長さが無限であれば、すべてのことに対して満点を取ることにこだわってもいいかもしれません。でも、私たちは与えられた24時間をやりくりして、生活していく必要があります。

だから、時として合格点で切り抜けるシチュエーションも必要なのです。

テストで満点を取るための勉強をするよりも、全教科80点を取る勉強をするほうが、時間的なコストも少ないですし、総合点を上げるのはずっと楽ですよね。

私たちの人生の総合点には仕事だけではなく私生活も含まれる。たった一つの仕事に囚われて高得点を目指すより、スジが悪い仕事なら合格点で切り抜け、その時間を自分の私生活に費やすほうが効果的なことも往々にしてあるのです。

20代はまだ、学生時代の自分が手に届く年齢。自分が好きだったことも好きなこともまだ忘れずに心の中に残っていますよね。心の中に自分の好きなものがまだ見えるはずです。でも、「スジの悪い仕事」をしていくうちに霞んで見えなくなってしまうかもしれない。

好きなものこそが、私生活を豊かにしてくれる。それがあるから元気が湧いてきて、仕事に一層打ち込み、よりよい成果が出るんです。だから残業は極力抑えること。これこそがこの本を読んで得られる学びなのです。

まとめ

定時にあがる勇気は自分の人生を生きる勇気

今回は、20代・アラサー世代が残業をするべきではない理由について解説しました。

家に帰っても何もすることがないから…という理由で定時で上がらなかったり、年休を取らなかったりする人もいます。でも、これって本当にもったいない。休むことを放棄するのは自分の人生をどう生き抜くか考えることと同じなんです。

何も用事がなくたって帰ればいいし、用事がなければ帰ってはいけないなんてことはあり得ませんん。むしろ、そのようなときにこそ貴重な体験や学びがあるのです。試しに一日でもいいから、何の用事がなくとも定時に上がってみてください。思いのほか、残業で疲れていたんだな…とわかりますし、しっかり休めるはずですよ。

そしたらまた。

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